【手順解説】WordPressをさくらからエックスサーバーへ移行する方法と注意点まとめ

 2018.05.10  2018.11.13

この記事では、Wordpressで構築されたサイトを、さくらのレンタルサーバー(スタンダード)からエックスサーバーへ移行する手順を説明します。あくまで自分が試した方法の忘備録ですので、参考にする際はバックアップをきちんと取り、自己責任でお願いいたします。

サーバー移行のおおまかな手順は以下の通りです。人によっては不要な作業や順番が前後するかもしれません。

エックスサーバーと契約する

エックスサーバー

まずは、エックスサーバーのサイトで契約をします。いつも何かしらのキャンペーンをやっていて、私が契約した時はドメインが無料で1つもらえました。10日間のお試し期間があるので安心です。

エックスサーバーのプラン

プランの詳細については以下の記事でまとめましたが、私は一番安いX10というプランを選びました。さくらのスタンダードと比較しても十分満足しています。

申し込みフォームに入力してメールを待つ

エックスサーバー申し込み画面

エックスサーバーのTOPページにある「お申し込みはこちら」ボタンから申し込みページへ移動します。フォームに必要事項を入力して送信すると、メールがいくつかやって来ます。それぞれ重要な情報が含まれているので、見逃さないようにしましょう!具体的には以下のようなメールが来ます。

  • お申し込み受付のお知らせ
    フォーム送信後一発目に送られて来るメールです。24時間以内にサーバーアカウント設定を行いますよ〜というお知らせです。
  • サーバーアカウント設定完了のお知らせ[試用期間]
    アカウントの設定が終わると送られて来るメールです。試用期間の説明、ユーザーアカウント情報、サーバーアカウント情報、FTP情報、ネームサーバーの設定、メール設定情報など、重要な情報がてんこ盛りなので「永久保存版」です!
  • サーバーアカウント試用期間終了について
    試用期間中に支払いがないと来るメールです。ファイルを移行してテストしている間に使えなくなってしまわないよう、支払い時期はしっかりと確認したいですね。
  • ご利用料金お支払い確認のお知らせ
    支払いが済むと、晴れて本格的に使用できるようになります!試用期間中も移行後の動作確認などはできます。

さくらのサーバーからデータをダウンロード・エクスポートする

さくらのサーバーにあるファイルやデータのバックアップを取ります。取っておきたいデータは以下の3つです。

取っておきたいバックアップデータ

  • サーバー上にあるHTMLやPHPなどのファイル
  • データベース
  • WordPressの管理画面からエクスポートできるデータ(今回は使用しませんが念のため)

FTPソフトで全ファイルを自分のパソコン(ローカル)にダウンロードする

さくらのサーバーを既に利用されている方であれば、FTPソフトを使ったファイルのアップロード・ダウンロードは分かると思いますが、さくらのサーバーにアップロードされている全てのファイルを自分のパソコンにダウンロードしておきます。

私はMacのFilezillaという無料FTPソフトを使用しています。Wordpressはファイルの数が膨大でアップロード・ダウンロードに時間がかかるので、時間の余裕があるときに先にバックアップを取っておきましょう。

Filezillaでさくらのサーバー上にあるファイルをダウンロードするFilezillaでファイルをダウンロードする。

データーベースをphpMyAdminからエクスポートする

さくらのサーバーコントロールパネルの「データベースの設定」ページに行きます。データベースの「管理ツールログイン」をクリックするとphpMyAdminのログイン画面へ移動するので、ログイン情報を入力します。

  • さくらのサーバーでデータベースをエクスポートする
    さくらのデータベース設定ページ
  • さくらのphpMyadminにログインする
    phpMyAdminのログイン画面

phpMyAdminに入り、右側の画面にあるタブの「エクスポート」をクリックすると、データベースがダウンロードできる画面に移動します。

さくらのサーバーでデータベースをエクスポートする

ダウンロードしたいデータベースを選んで、「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT を追加」にチェックを入れてから、ページ下部右下にある「実行」をクリックするとダウンロードが始まります。圧縮はしなくてOKです。

個別のデータベースをより詳細に選択したい場合は、左側のデータベースをクリックしてから、右画面にある「エクスポート」タブをクリックすると、テーブルを細かく選択することができます。

WordPressの管理画面からのファイルのエクスポートもやっておく

データベースのバックアップがあれば事足りるのですが、念のためWordpressの管理画面からのバックアップもとっておきます。

管理画面の「ツール > エクスポート」画面で、「すべてのコンテンツ」が選択されているのを確認して、ダウンロードボタンをクリックします。ここでエクスポートしたファイルをインポートしたい場合は、「ツール > インポート」画面の「Wordpress」のインポーターをインストールしてから、「インポートを実行」します。(エクスポートした内容だけ反映されます) ※今回はこのデータは使用しません。

Wordpressの管理画面からデータをエクスポートする

エックスサーバーのサーバーパネルで移行したいサイトのドメイン(URLアドレス)を登録する

エックスサーバーのサーバーパネルの「ドメイン設定」をクリックし、移行したいドメインを追加します。

エックスサーバーでドメインを追加する

移行前のサイトがSSL化されておらず、移行後もSSLしない場合は「無料独自SSLを利用する」のチェックを外してください。デフォルトでチェックが入っているので必ず確認しましょう!私のサイトは移行前はSSL化されていませんでしたが、SSLなしで一旦移行して動作確認をしてから、改めてSSL化しました。

SSL化されていないサイトをSSL化する場合、サイトURLが「http」から「https」へと変わるので、サイト内のファイルへのパスや外部リンクなどを変更する作業が発生します。これが結構大変なので、時期やタイミングをよく考えてからSSL化することをおすすめします。

ここでは、サンプルとして「sample-test.com」という架空のテストサイトのドメインを追加します。

エックスサーバーでドメインを追加する

サブドメインがある場合は、親のドメインを追加した後に、サーバーパネルの「サブドメイン設定」ページでサブドメインを追加する親ドメインを選択し、「サブドメイン設定の追加」画面でサブドメイン名を入力します。サブドメインは追加後、サーバーに設定が反映されるまで半日程度かかる場合があります。

エックスサーバーでサブドメインを追加する

「サブドメイン設定の一覧」画面で追加したサブドメインの一覧が表示されます。ここではサンプルとして「subdomain.sample-test.com」と「www.subdomain2.sample-test.com」の2つのサブドメインを追加しました。前者はwww無し、後者はwww有りです。移行前のサブドメインの「www有り・無し」を確認しておきましょう。

私は「www」のないサブドメインのサイトを「www」を付けて追加してしまい、後述する動作確認で見られない!と焦ってしまったので、ここは気をつけたいところです。(私がうっかりなだけですが…)親のドメインはマルチドメインなので「www有り・無し」どちらでもアクセスできてしまうため、サブドメインも同じかと思ってしまったのですね…。

エックスサーバーでサブドメインを追加する

エックスサーバーにFTPでファイルをアップロードする

さくらのサーバーからダウンロードしたファイルをエックスサーバーの指定ディレクトリにアップロードします。既にメールでFTP情報は送られていると思いますので、FTPソフトで「FTPホスト名(FTPサーバー名)、FTPユーザー名(FTPアカウント名)、FTPパスワード」を入力してサーバーに接続します。

追加したドメインのフォルダはどこにある?

サーバーパネルでドメインを追加すると、ルートディレクトリにドメイン名が付いたフォルダができます。以下の図では、この記事でサンプルとして追加した「sample-test.com」のフォルダが表示されているのが分かります。

エックスサーバーでのドメインのディレクトリ

サイトのファイルは「sample-test.com」のフォルダの中にある「public_html」フォルダにファイルをアップロードします。このフォルダが追加したドメインのファイルを格納する場所です。

エックスサーバーにファイルをアップロードする

サブドメインのディレクトリは、「親ドメイン > public_html」フォルダの中に作成されます。先ほどの上の画像では、サンプルで追加したサブドメイン「subdomain」と「www.subdomain2」のフォルダが表示されています。「www」は有り・無しでフォルダも分かれますので注意しましょう。

エックスサーバーでデータベースを作成する

エックサーバーのデータベースにデータをインポートする前に、いくつかやっておくことがあります。

mySqlでユーザーを作成する

サーバーパネルの「MySQL設定」をクリックします。

エックスサーバーでMySQLを設定する

「MySQLユーザの追加」タブをクリックしてMySQLのユーザーを登録します。ここで設定したIDとパスワードが後述する「phpmyadmin」のログイン情報になるので覚えておきましょう。

エックスサーバーでMySQLのユーザーを作成する

データベースを作成する

「MySQL追加」タブをクリックして、データベースを作成します。ここではサンプルとして「xxx_test」というデータベースを作成しました。

エックスサーバーでデータベースを作成する

作成したデータベースにユーザー権限を与える

「MySQL一覧」タブをクリックすると、作成したデーターベースの一覧が表示されます。以下の画像は既にたくさんのデータベースを作成した状態ですが、先ほど作成した「xxx_test」というデータベースの「アクセス権所有ユーザ」の欄は「ユーザーはいません」という状態になっています。右隣りにあるユーザーを追加をして初めてデータベースが使えるようになります。

エックスサーバーでデータベースのユーザー権限を与える

wp-config.phpを書き換える

WordPressのwp-config.phpの内容をエックスサーバーの情報に変更します。wp-config.phpは本体ディレクトリの一番上にあります。

Wordpressのwp-config.phpの場所

wp-config.phpの以下の部分をエックスサーバーの情報に書き換えます。

  • データベース名:「MySQL追加」で作成したデータベース名
  • ユーザー名:「MySQLユーザ追加」で作成したユーザー名
  • パスワード:「MySQLユーザ追加」で作成したパスワード
  • MySQL のホスト名:「MySQL一覧」の下部に書かれています。

さくらでエクスポートしたデータベースをエックスサーバーにインポートする

エックスサーバーのデータベース設定が終了したら、さくらのサーバーでエクスポートしたデータベースをインポートします。 サーバーの「phpmyadmin」をクリックするとログイン情報が聞かれるので、上記の「MySQLユーザの追加」で設定したユーザー名とパスワードを入力します。

エックスサーバーのphpmyadminでデータベースをインポートする

phpmyadminの左側に「MySQL設定」で追加したデータベースが一覧表示されています。インポートしたいデータベースをクリックしてください。

エックスサーバーのphpmyadminでデータベースをインポートする

右側画面の「インポート」タブをクリックしてアップロードするファイルを選択し、ページ下部にある「実行」をクリックします。

エックスサーバーのphpmyadminでデータベースをインポートする

動作確認URLで移行後の動作を確認する

サーバーパネルの「動作確認URL設定の追加」をクリックし、サイトの表示・動作確認を行います。サーバーに反映されるまで最大1時間かかると書かれていますが、そんなにかかかりませんでした。

エックスサーバーでネームサーバー移行前に動作確認をする

エックスサーバーでネームサーバー移行前に動作確認をする

サーバー側で設定が完了すると、「動作確認URL設定の一覧」画面でサイトのURLが表示されます。

WordPressならlocalhostで動作確認するのがおすすめ!

サーバーパネルにも書かれているように、動作確認URLの機能は、Wordpressなどの一部プログラムでは正常に確認できない場合があるようです。CMSを利用している場合は、自分のパソコン側でhostsファイルを編集して確認する方が確実です。

使用しているパソコンにある「hosts」ファイルに、サーバーのIPアドレスとホスト名を記述すると、ネームサーバーを変更する前にサイトを確認できます。

hostsファイルにIPアドレスとドメインを追加する

Macの設定は以下の通りです。Windowsの場合はエックスサーバーのマニュアルをご確認ください。

hostsファイルの場所

Windows 10 / 8 / 7 / Vista / XP
C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts

Mac OS X
/etc/hosts/
  

Macでは「Finder > 移動 > フォルダへ移動..」で「/etc/hosts」と入力すれば一発でフォルダが開きます。(開くはず…)

Macでhostsファイルを編集する

hostsファイルをテキストエディタで開き、最下部に新しい行を追加し、「サーバーIPアドレス + (半角スペース) + ドメイン名(もしくはサブドメイン)」と入力します。変更前のhostsファイルのバックアップは念のため取っておきましょう。

ドメイン「sample-test.com」の場合
xxx.xxx.xxx.xxx sample-test.com
サブドメイン「subdomain.sample-test.com」の場合
xxx.xxx.xxx.xxx subdomain.sample-test.com
サブドメイン「www.subdomain2.sample-test.com」の場合
xxx.xxx.xxx.xxx www.subdomain2.sample-test.com

xxx.xxx.xxx.xxxの部分(エックスサーバーのIPアドレス)はサーバーパネルのサーバー情報に書かれています。

最後にネームサーバーを移行する

動作確認で問題がなければ、ネームサーバーの情報を書き換えます。ドメイン管理会社の管理画面などでネームサーバーを入力できる場所があると思いますので、さくらのネームサーバーをエックスサーバーのネームサーバーに変更します。

エックスサーバーのネームサーバーは以下の通りです。

ネームサーバー1
ns1.xserver.jp
ネームサーバー2
ns2.xserver.jp
ネームサーバー3
ns3.xserver.jp
ネームサーバー4
ns4.xserver.jp
ネームサーバー5
ns5.xserver.jp

私はバリュードメインでドメインを購入・管理しているので、バリュードメインの管理画面でネームサーバーの情報を書き換えました。ネームサーバーの浸透は数時間~24時間程度とされていますが、意外と早く表示されました。

これで晴れてサーバーの引越しが完了となります。あくまで自分が試した方法と順序ですので、疑問や不具合等あればサーバー会社に直接問い合わせるのが一番確実です。

エックスサーバーに移行して1ヶ月ほど経ちますが、サーバーもサポートのレスポンスも早くて今のところ大満足です!(もっと早く移行しておけばよかった…)エックスサーバーおすすめです。

エックスサーバーのメリットや移行した理由については、以下の記事でまとめています。