【Adobe 値上げ】2025年 Creative Cloud価格改定・新プラン解説!ProとStandardの違いは?対策あり
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Adobe CCがまた値上げ…つらい…
2025年8月1日(金)、Adobe Creative Cloud コンプリートプランの名称が「Creative Cloud Pro」に変更され、値上げが実施されます。
Creative Cloud Proでは、主にAI生成機能の強化とモバイル・Webアプリへのフルアクセスが許可されます。機能を絞った廉価プラン「Creative Cloud Standard」も新たに登場し、プランを選べるようになります。
本記事では、Creative Cloud ProとStandardの違いや価格、値上げに対する対策などをまとめて紹介します。Adobe CCユーザーは必読です!

【この記事を書いた人】
Adobe使用歴20年以上のフリーランスWebデザイナー。Adobe CCを何とか安く使うべく常にセールや動向をチェックしている、Apple/運動好きな2児の母。プロフィール詳細
目次
値上げ対象のプランは?
2024年3月にも価格改定が行われましたが、約1年半ぶり今回は、以下の「コンプリートプラン」が対象となっています。
値上げ対象のプラン
- 個人版 Creative Cloud コンプリートプラン
- 学生・教職員版 Creative Cloud コンプリートプラン
- グループ版 Creative Cloud コンプリートプラン
値上げ対象外のプランは?
値上げ対象外のプランは下記の通りです。
値上げ対象外のプラン
- Creative Cloud 個人版の単体プラン
- Creative Cloud フォトプラン
- Adobe Express プレミアムプラン
- Adobe Substance 3D コレクション
- Adobe Substance 3D テクスチャリング
- Adobe Stock
- Acrobat Standard
- Acrobat Pro
- すべてのアドビモバイルプラン(単体プランとバンドル)
Creative Cloud コンプリートプランが「Creative Cloud Pro」に名称変更・自動移行
値上げとともに、Creative Cloud コンプリートプランの個人版、学生・教職員版、グループ版が「Creative Cloud Pro」に変更されます。
現在コンプリートプランを利用中の方は、2025年8月1日から自動的に「Adobe Creative Cloud Pro」へ移行します。(自動更新の場合)
既存プラン名(7/31まで) | 新プラン名(8/1から) |
---|---|
個人版 Creative Cloud コンプリートプラン | Creative Cloud Pro 個人版 |
学生・教職員版 Creative Cloud コンプリートプラン | Creative Cloud Pro 学生・教職員版 |
グループ版 Creative Cloud コンプリートプラン | Creative Cloud Pro グループ版 |
アドビ、新ツールが加わり、より充実したクリエイティブコントロールを提供する「Adobe Creative Cloud Pro」を発表
Adobe Creative Cloud Proに新しく追加される特典
Creative Cloud Proでは、以下の新しい特典を利用できるようになります。
Adobe Creative Cloud Proの新しい特典
- Photoshopの生成塗りつぶしを含む標準画像およびベクター生成機能への無制限のアクセス。
- Adobe Fireflyの画像から動画生成、動画を翻訳、音声を翻訳、および Premiere Proの生成延長を含む、ビデオとオーディオ用のプレミアム生成機能用の追加の生成クレジット。
- Adobe Fireflyの新しいコンセプト作成およびムードボード作成ツール「Firefly ボード(beta)」で複数のボードを作成可能。
- OpenAI GPT画像生成、Google Imagen、Veo、Flux など、アドビ以外の生成AIモデルをAdobe Fireflyで直接使用する選択肢。
Creative Cloud 個人版および学生・教職員版のプラン変更(Adobe公式)
リーズナブルな新プラン「Adobe Creative Cloud Standard」が登場!
2025年8月1日より、機能を制限した新プラン「Adobe Creative Cloud Standard」も同時に提供されます。Creative Cloud Standardは学生・教職員版やグループ版はなく、個人版のみのプランとなります。
個人版コンプリートプランは「Creative Cloud Standard」と「Creative Cloud Pro」の2つに分かれるんだね。
Creative Cloud Standardでは、Proで利用可能な生成AI機能やモバイル・Webアプリへのプレミアムアクセスの利用が制限されますが、Pro同様にデスクトップアプリや100GBのストレージなどが利用可能です。既存の個人版コンプリートプランやCreative Cloud Proよりもリーズナブルな価格となっています。
現在個人版コンプリートプランを利用中の方で、Creative Cloud Standardを利用したい場合は、アドビアカウントの「プランを管理」から変更、新規の方はAdobe公式サイトから購入可能です。
注意Creative Cloud Standardは引換コードでの販売はないので、Amazonでは販売されません。Adobe公式サイトでの購入となります。
自ら切り替え・購入しないとStandardを利用できないので要注意です。AIを殆ど使わない人は「Creative Cloud Standard」で十分かもしれません。
Adobe Creative Cloud Pro/Standardの価格
既存の個人版コンプリートプランは7,780円/月ですが、8月1日以降は次の更新日から自動的にCreative Cloud Proに移行し、1,300円値上がりの9,080円/月に。Creative Cloud Standardは1,300円値下がりの6,480/月となります。
新価格は、2025年8月1日以降の次回の月次または年次更新日に適用されます。
プラン | 支払方法 | 旧Creative Cloud コンプリートプラン 7/31まで |
Creative Cloud pro 旧コンプリートプラン 8/1から |
Creative Cloud Standard 8/1から |
個人版 | 月々プラン | 12,380円/月 | 14,480円/月 +2,100円 |
10,280円/月 -2,100円 |
---|---|---|---|---|
年間プラン 月々払い |
7,780円/月 | 9,080円/月 +1,300円 |
6,480円/月 -1,300円 |
|
年間プラン 一括払い |
86,880円/年 | 102,960円/年 +16,080円 |
72,336円/年 -14,544円 |
|
学生・教職員版 【初年度】 |
年間プラン 月々払い |
2,180円/月 | 3,280円/月 +1,100円 |
– |
年間プラン 一括払い |
26,162円/年 | 39,362円/年 +13,200円 |
– | |
学生・教職員版 【2年目以降】 |
年間プラン 月々払い |
3,610円/月 | 4,180円/月 +570円 |
– |
年間プラン 一括払い |
43,322円/年 | 50,160円/年 +6,838円 |
– | |
グループ版 | 年間プラン 月々払い |
10,780円/月 | 11,990円/月 +1,210円 |
– |
年間プラン 月々払い |
129,360円/年 | 143,880円/年 +1,210円 |
– |
Adobe CCの料金体系については、以下の記事をご覧ください。
Creative Cloud ProとCreative Cloud Standardの違い
両者の大きな違いは、生成AI機能とモバイル・Webアプリの機能制限です。デスクトップアプリや、100GBのクラウドストレージ、現在提供中のサービスや特典は両者ともに利用可能です。
Creative Cloud Standard |
Creative Cloud Pro |
|
---|---|---|
デスクトップアプリ Photoshop、Illustrator、InDesign、Premiere、Acrobatなど20以上のデスクトップアプリ |
○ | ○ |
モバイル・Webアプリ Photoshop、Lightroom、Illustrator、Acrobatなどのモバイル・Webアプリ |
△ いくつかのアプリは基本機能のみ |
○ |
標準の生成機能 Photoshopの生成塗りつぶしなど |
25クレジット | 無制限のアクセス |
プレミアム生成機能 Fireflyのテキストから動画生成など |
× | ○ |
Fireflyボード(beta) | ○ | ○ |
アドビ以外の 生成AIモデル OpenAI GPT、Google Imagen、Veo、Fluxなど |
× | ○ |
クラウドストレージ | 100GB | 100GB |
値上げ前のコンプリートプラン購入はお得なのか?
Adobeの説明によると、2025年7月31日までは従来のコンプリートプランを購入できることになりますが、例えば7月31日にコンプリートプランを購入したらどうなるのかを考えてみました。
2025年7月31日にコンプリートプランを購入(有効化)した場合
- 2025年7月31日は従来のコンプリートプランを利用。
- 2025年8月1日からCreative Cloud Proに自動移行。Proの特典を利用できるようになる。
- 2026年7月31日にCreative Cloud Proの新価格が適用、請求される。
先日、サポートに「7月31日までに従来のコンプリートプランを購入した場合(Amazon含む)、7月31日まではコンプリートプランンの内容で利用、8月1日からは自動的にProの機能が使えるようになるのでしょうか?それとも、次の更新日まで従来のコンプリートプランの内容が適用されるのでしょうか?」と聞いたところ、「8月1日以降自動的にProの機能が使えるようになる」との返事をいただきました。
サポートでの問い合わせ
7月末ギリギリにコンプリートプランを購入すれば、旧価格で約1年間、Proの機能を使えるという解釈で合ってますかね…?→合ってました。(Adobeサポートで確認済み)
2つのプランのどちらかを選択する前に、Creative Cloud Proの新しい特典を試すことはできますか?
はい、現在 Creative Cloud コンプリートプラン個人版をご利用のお客様は、標準的な生成機能への無制限のアクセスと、プレミアム生成機能に使用できる4,000に増加した毎月の生成クレジットが既に付与されています。これにより、更新日の価格改定前に、Creative Cloud Proのすべての新しい特典を試すことができます。
2025年8月1日に、Creative Cloudコンプリートプランの名称がCreative Cloud Proに変更されます(上記の除外されている国または地域を除く)。価格改定は、次回の月次または年次更新日に有効になります。更新までは、価格改定なく、引き続きすべての新しい特典をお試しいただけます。
Adobe公式サイト以外(Amazonなど)で購入する場合はどうなるのでしょうか?
この変更は、販売店(店頭・オンライン)から引き換えコードやプリペイドカードを購入した場合にどのような影響を及ぼしますか?
これらのコードまたはカードは、別途通知があるまで、引き続き利用可能です。
- 現在アクティブなサブスクリプションは引き換え期間の終了まで有効のままになり、Creative Cloud Proの追加の価値が含まれます。
- 購入済みでまだ引き換えていない引き換えコードまたはプリペイドカードは、将来いつでもアクティブなアカウントに適用できます。
Creative Cloud Standardは、販売店およびオンライン販売パートナーではお買い求めいただけませんのでご注意ください。現在引き換えコードを有効化したコンプリートプランをお持ちでスタンダードプランへの変更をご希望される方は、現契約の有効期間終了後に弊社ウェブサイトまたはお電話・チャット経由でご購入ください。
上記をまとめると、以下のようになりそうです。
販売店(店頭・オンライン)から引き換えコードやプリペイドカードを購入する場合
- 購入済みのコンプリートプランは、8/1以降は期限終了までCreative Cloud Proの機能を使える。
- Creative Cloud Standardは引換コードでの販売はないため、Amazonでは購入できない。(Proのみ購入可能)
ということで、Creative Cloud Proの機能をお得に使いたい人は、値上げ前にコンプリートプランを購入するのもありかもしれません。
コンプリートプランのおすすめ購入方法
- 新規で購入する方・月々払いをしたい方 →Adobe公式サイト
- 既に利用中の方・追加で買っておきたい方 →Amazon
Amazonで購入したAdobe CCの追加方法はこちら - 社会人で学割版を使いたい方・Adobeを学びたい方 →Adobe CC付きオンライン講座
プラン名と購入先 | 年間プラン 一括払い |
年間プラン 月々払い |
月々払い |
---|---|---|---|
【Amazon】 コンプリートプラン 7/31まで |
78,192円/年 Proより24,768円お得 |
– | – |
【Adobe公式サイト】 コンプリートプラン 7/31まで |
86,660円/年 Proより16,880円お得 |
7,780円/月 Proより1,300円お得 |
12,380円/月 Proより2,100円お得 |
【Adobe公式サイト】 Creative Cloud Pro 8/1から |
102,960円/年 | 9,080円円/月 | 14,480円円/月 |
疑問点があれば、Adobeのサポートに聞くのが確実です!
Adobe CC値上げに対する対策・対処法は?
現在コンプリートプランを利用している方、もしくは利用予定の方は、以下の方法で費用を抑えることができます。
値上げに対する対策・対処法
- Creative Cloud Standardに切り替え・購入する
- 契約プランを「年間プラン 一括払い」に変更する
- 学割を利用する
- セールやキャンペーンを利用する
①Creative Cloud Standardに切り替え・購入する
個人版コンプリートプランを利用中の方は、Creative Cloud Proに移行する前(更新日前)にCreative Cloud Standardに変更すれば、Proより年間約30,000円程節約できます。
ただし、StandardはAI機能などの制限があります。AIをガッツリ使いたい人はProを選びましょう。
プラン | 支払方法 | 旧Creative Cloud コンプリートプラン 7/31まで |
Creative Cloud pro 8/1から |
Creative Cloud Standard 8/1から |
---|---|---|---|---|
個人版 | 年間プラン 月々払い |
7,780円/月 | 9,080円/月 | 6,480円/月 Proより2,600円/月お得 |
年間プラン 一括払い |
86,880円/年 | 102,960円/年 | 72,336円/年 Proより30,620円/年お得 |
②契約プランを「年間プラン 一括払い」に変更する
個人版Creative Cloud ProやStandardの「年間プラン 一括払い」は「年間プラン 月々払い」より5〜6,000円安いので、一括払いが可能であれば、「年間プラン 一括払い」をおすすめします。
月々払いはAdobe公式サイトでの購入のみ可能です。
③学割を利用する
Adobeは、学生や教職員向けに、Adobe全てのソフトが使えるAdobe CCコンプリートプランを学割価格で提供しています。
学割対象者は学生と教職員ですが、社会人でもAdobe認定スクールが販売しているオンライン講座とセットで購入することができます。
学生・教職員版も値上げされるので、7月31日までの購入がお得です!
\学生・教職員はこれ一択!/
社会人でも使用できる学生版Adobe CC付きオンライン講座
Adobeが認定したスクールは、「学生・教職員版Adobe CC1年分」とAdobeソフトを学べる「オンライン講座」がセットになったパッケージを68,800円で提供しています。
Adobe CCは学生・教職員版ですが、講座を購入すれば社会人でも使用でき、商用利用も可能です。※受講生個人として商用利用可能。
学びながらAdobe CCも使えて一石二鳥!Adobeが認定しているスクールなので、安心してAdobe CCを使えます。
これからAdobe CCを始めたい方にも、既にAdobeソフトを使っている方にもおすすめの講座となっているので、ご興味がある方は以下の記事をチェックしてみてくださいね。
④セールやキャンペーンを利用する
Adobe CCは度々セールを行っています。個人版コンプリートプランなら、セール時期は34〜50%割引されます。
2024年のブラックフライデーでは、Adobe公式サイトのコンプリートプランが7,780円/月→3,889円/月と50%OFFに!
Adobe CCのセールは、Adobe公式サイトの他にAmazonでも実施されます。Amazonではポイントを利用できるので、セール時期はチェックしてみてくださいね。※Amazonも価格が変更されるかもしれません。
セール時期やセールの注意点、購入方法などは以下の記事でまとめています。
当ブログでは、Adobe歴20年以上の私がAdobeのお得な購入方法や使い方などを発信しています。ぜひご覧ください。