子供のiPhone/iPadをリモートで制限・管理する方法【子供用Apple ID作成とファミリー共有】

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子供のiPhone/iPadをリモートで制限・管理する方法【子供用Apple ID作成とファミリー共有】

子供用Apple IDを作って、子供が使うiPhone/iPadをリモートで制限・管理しよう!

iPhoneやiPadを持つお子さんが増えてきた昨今。ゲームやSNSなど、子供のスマホやタブレットの使い方に頭悩ませる親御さんも多いかと思います。

iOS12以上のiPhone/iPadでは、スマホやアプリの使用時間の設定や、Webサイトの閲覧制限が行える「スクリーンタイム」という機能があります。

お子さんのApple IDを作成し、「ファミリー共有」でお子さんをファミリーメンバーに追加すると、親のiPhoneからお子さんのiPhone/iPadの「スクリーンタイム」を遠隔操作・管理することが可能になります。

この記事では、iOS16以降での13歳未満の子供用のApple ID(アカウント)の作成方法や、子供をファミリー共有に追加する方法、そして、子供のApple IDで子供が使うiPhone/iPadにサインインし、親のiPhoneで子供のスクリーンタイムを管理する手順を解説します。

iOS15以前での手順や、スクリーンタイムの具体的な使い方については、以下の記事をご覧ください。

親のiPhoneで子供のiPhone/iPadを制限・管理する手順

親のiPhone/iPadから子供のiPhone/iPadを「スクリーンタイム」を使って制限・管理する

今回は、親のiPhoneから子供のiPadを管理する手順を解説します。Apple IDの作成・ファミリー共有の設定は、親がサインインしていれば、親iPhone/iPad→子供iPhone/iPadのように、どのパターンでも可能です。

親のiPhoneで子供のiPhone/iPadを制限・管理する手順

  1. 親のiPhoneで子供のApple IDを作成し、ファミリー共有で子供をファミリーメンバーに追加する。
  2. 親のiPhoneで子供の「スクリーンタイム」をオンにする
  3. 子供のApple IDで、子供のiPhone/iPadにサインインする
  4. 親のiPhoneで、子供のiPhone/iPadの「スクリーンタイム」を操作する

子供のApple ID(アカウント)を作成する

まずは、親のiPhoneの「ファミリー(共有)」から子供のApple IDを作成します。

13歳未満の子供のApple IDは、親(管理者)のアカウントからしか作成できないので、親がサインインしているデバイスで作業を行います。今回はiPhoneで作成していますが、iPadやMacからでもOKです。

親のiPhoneでやること

親のアカウントのファミリー共有で子供をファミリーメンバーに追加する

親のiPhoneで子供のApple IDの作成とファミリー共有の追加を行います。成人であることの証明として、クレジットカードの情報を入力する画面がありますので、カードも用意しておきましょう。

iOS16とiOS15以前ではメニューの場所や名称等が異なりますが、作業の流れはほぼ同じかと思います。

子供のApple ID(アカウント)を作成し、ファミリーメンバーに追加する

  • 【iOS16以降】子供のApple IDを作成する

    1. 「設定」画面のファミリーをタップします。もしくは「設定」画面のアカウント(Apple ID) > ファミリー共有からでもOK。

  • 【iOS16以降】子供のApple IDを作成する

    2. ファミリー画面の右上にあるアイコンをタップします。画像では既に3人のApple IDが登録されていますが、自分以外の最大5人まで追加できます。

  • 【iOS16以降】子供のApple IDを作成する

    3. お子様用アカウントを作成をタップします。登録を依頼をタップすると、既にアカウントを持っている人をファミリーメンバーに招待できます。

  • 【iOS16以降】子供のApple IDを作成する

    4. 子供の名前と生年月日を入力し、あなたが成人であることを確認をタップします。

あとは画面の案内に従って情報を入力していきます。

子供のアカウントの「スクリーンタイム」をオンにする

子供のアカウントのスクリーンタイムを有効化していない場合は、以下の手順に従って有効化します。各項目は後からでも設定可能です。

  • 【iOS16以降】子供をファミリー共有に追加してスクリーンタイムを遠隔で操作する

    1. 設定 > ファミリー画面で、先ほど追加した子供をタップします。

  • 【iOS16以降】子供をファミリー共有に追加してスクリーンタイムを遠隔で操作する

    2. スクリーンタイムをタップします。この画面では、ファミリーメンバーごとの共有範囲や制限などを設定することができます。

  • 【iOS16以降】子供をファミリー共有に追加してスクリーンタイムを遠隔で操作する

    3. スクリーンタイムをオンをタップします。

  • 【iOS16以降】子供のスクリーンタイムを遠隔(リモート)で管理する

    4. スクリーンタイムでできることの説明が表示されるので、スクリーンタイムをオンにするをタップします。

  • 【iOS16以降】子供のスクリーンタイムを遠隔(リモート)で管理する

    5. コンテンツの年齢制限等を設定します。

  • 【iOS16以降】子供のスクリーンタイムを遠隔(リモート)で管理する

    6. デバイスが使えない時間帯を設定します。

  • 【iOS16以降】子供のスクリーンタイムを遠隔(リモート)で管理する

    7. アプリやWebサイトの使用時間を設定します。

  • 【iOS16以降】子供のスクリーンタイムを遠隔(リモート)で管理する

    8. 最後に、これらの設定をする際に必要なパスコードを作成します。

設定 > スクリーンタイム画面で表示されているファミリーの名前からもスクリーンタイムのオン/オフが可能です。

子供のiPad(iPhone)でやること

新しく作成した子供のApple IDとパスワードで、子供が使うiPad(iPhone)にサインインします。ここでは、子供がよく使うiPadを設定します。

子供用Apple ID(アカウント)でiPad/iPhoneにサインインする

子供が使うiPad/iPhoneの設定画面へ行き、新しく作成した子供のApple ID(アカウント)でサインインします。親のアカウントでサインインしている場合は、一度サインアウトしてから行ってください。

子供用Apple ID(アカウント)でiPad/iPhoneにサインインする

子供のApple ID(メールアドレス)を入力し、続けてパスワードも入力します。

子供用Apple ID(アカウント)でiPad/iPhoneにサインインする

子供が使うiPad/iPhoneの連絡先とSafariのデータをiCloudにアップロードして結合するか、しないかを選択します。我が家の場合は必要がなかったので、結合しませんでした。

子供用Apple ID(アカウント)でiPad/iPhoneにサインインする

サインインが成功すると、子供の名前が設定画面のアカウントに表示されます。これで、スクリーンタイムを使って親のiPhoneから子供のiPhone/iPadを制限・管理することができるようになります。

iPhoneの所有者の設定

設定 > スクリーンタイムから設定する時など、設定の順番によっては、この画像のようにデバイスの所有者を聞かれますので、デバイスによって適宜答えてください。

親のiPhoneで子供のスクリーンタイムを管理する

ファミリー共有で親と子供のアカウント共有が完了したら、親のiPhoneから子供のスクリーンタイムを見てみましょう!

  • 親のiPhoneで子供のスクリーンタイムを管理する

    1. 親のiPhoneで設定 > スクリーンタイムをタップします。

  • 親のiPhoneで子供のスクリーンタイムを管理する

    2. 「スクリーンタイム」画面の下の方にある「ファミリー」で、追加した子供の名前をタップします。

  • 親のiPhoneで子供のスクリーンタイムを管理する

    3. 子供のスクリーンタイムが表示され、ここから制限・管理ができます。アプリやデバイスの使用状況も確認可能です。

スクリーンタイムの内容や設定方法は「スクリーンタイムで子供のiPhone/iPadを使用制限する方法【使いすぎ防止】」をご参照ください。

ファミリーチェックリストを見てみよう!

ファミリー共有は、位置情報や購入したアプリなどの共有、子供のデバイスの管理・制限など、利用できる機能は多岐に渡ります。何を設定したらよいのか分からない時は、ファミリーチェックリストが役立ちます。

ファミリーチェックリストでは、まだ設定していないファミリー共有の項目や、現在の設定状況などを確認できます。

  • ファミリー共有のファミリーチェックリスト

    1. ファミリー画面のファミリーチェックリストをタップします。

  • ファミリー共有のファミリーチェックリスト

    2. 未設定の項目や現在の設定状況を確認できます。

子供のスクリーンタイム画面に何も表示されない時

私は2人子供がいるので、2人分のiPadを設定しています。下の子は、この記事で書いた通りに設定をしてうまくいったのですが、上の子はiPadでApple IDを作成してから、自分のiPhoneで上の子のスクリーンタイムを見ると、画面に何も表示されないという状況になりました。ファミリー共有できちんと追加しているにも関わらず、です。

結局原因は分からなかったのですが、自分のiPhoneを一旦サインアウトして再サインインしたら、上の子のスクリーンタイムが表示されました。もし同じような状況になったら、一度サインアウト→サインインしてみるとよいかもしれません。

一人の子供に対して、複数のアカウント(Apple ID)は作れるの?

結論から言うと、作れます!

一人の子供に対して、複数のアカウント(Apple ID)を作る

設定 > Apple ID > ファミリー共有画面で、メンバーを追加をタップすれば、同じ子供に対してアカウントを追加できます。

この画像を見ると、11歳のアカウントが2つ並んでいるのが分かります。同じ誕生日を入力しても大丈夫でした。

アカウントを2つ作れば、例えば、ひとつはiPhone、もうひとつはiPadに設定して、それぞれ異なるスクリーンタイムの設定をすることが可能になります。「iPhoneではゲームやYoutubeは禁止だけど、iPadでは30分OK」というように個別に管理ができます。

ただし、ファミリー共有は自分以外の最大5人までとなっているので、人数(アカウント)と管理したいデバイスの数をよく考えてから設定した方がよさそうです。

子供がAndroidを使っているなら、無料で使えるGoogleファミリーリンクがおすすめ

iPhoneやiPadは「スクリーンタイム」が使えますが、Androidの場合は「スクリーンタイム」の代わりに、無料で使える「Googleファミリーリンク」がオススメです。このアプリを使えば、13歳未満のお子さんでもGmailのアカウントが作成できます。

Googleファミリーリンクの詳しい使い方は、以下の記事をご覧ください。

子供が安全にスマホを使うために親ができること

今やスマホは小学生の44.4%、中学生の68.7%が利用しており、小学生は約3割はSNSを通じて知らない人とやり取りをしたことがあるという調査結果があります。

また、フィルタリングを使っている保護者は40%という調査結果もあり、子供の安全を守るために、保護者ができることはできる限り対応しておきたいところです。

「スクリーンタイム」や「フィルタリングアプリ」で管理できないLINEの機能や、親子で決めておきたいスマホのルールなどについては、以下の記事でまとめています。全てを管理することは、物理的にも精神衛生的にも難しいので、お子さんとよく話し合って使い方を考えたいですね。

子供におすすめのスマホ・キッズケータイや格安SIMは以下の記事をご覧ください。

Apple Watchを子供の見守りとして使う方法

iPhoneの「ファミリー共有」機能を利用すると、1つのiPhoneで複数のApple Watchを管理できるようになり、家族ひとりひとりがiPhoneを持っていなくてもApple Watchを単体で使うことができます。

スマホまで必要ないけれど子供と連絡を取りたい、現在の位置情報を知りたいといった親御さんは、Apple Watchも子供の見守りの選択肢の一つとして検討してみてくださいね。